50年代NOSの内部配線材です。この「ベルデン」8943の単線バージョンも、エレキギター、ベース用に適した、Beldenのビンテージワイヤーの頂点にして、あらゆる配線材の中でも、TOP OF TOPに君臨する、稀有なるワイヤーになります。芯線は、今では考えられない良質な銅に錫めっき、絹のようにきめ細やかなコットン、布クロスインシュレーションの上にラッカーコーティング、といった非常に凝った作りです。フックアップワイヤーですので、半田づけの際も皮膜を剥く手間はそれほどかからないです(ワイヤーストリッパーの使用は推奨します)し、取り回しも良いです。 音質ですが、ビンテージワイヤーに求めるすべてが詰まっているワイヤーと言えるでしょう。まず、ミドルからハイにかけてのタッチやニュアンスに対するスピード感、きらめくような艶やかな倍音を持ちながら、耳に痛くない高域特性をもっており、まさにビンテージハイが堪能できます。ローにおいては、輪郭の音像に特徴があり、決してブーミーになること無く、バンドアンサンブルで埋もれる事はまずありません。様々な配線材を試して、私も何度かこのワイヤーに戻ってきました。世界的にみても枯渇しつつあり、かつ歴史的遺産の50年代BELDEN8943。是非この機会に味わってみてください。また、ベースの内部配線、スピーカーケーブルとして、RCAケーブル、真空管アンプの内部配線等にもおすすめです。