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藤山寛美、エンタツ・アチャコ、ミヤコ蝶々、横山やすし―舞台で華々しいフィクションの世界を繰り広げた寄席芸人や喜劇役者たちの生涯はおもろくて、そして切なくて…本人の著作や談話、秘蔵資料でたどる素顔の生きざま。
目次
六代目笑福亭松鶴―松鶴は六代目が最高やった 「うちのおやっさん」伝説うらおもて。
岡八郎―奥目の八ちゃん、ドタバタ人生の陰と陽。
木川かえる―漫画で描いた、ユーモアと人生と。
曾我廼家五郎―笑わせて泣かせる 上方喜劇の創始者。
横山エンタツ―しゃべくり漫才のパイオニア。
四代目桂米団治―不肖の弟子の詫び状。
ミヤコ蝶々―おもろうて、やがて哀しき80年。
梅中軒鴬童―浪曲とともに、流れ雲のごとく。
初代桂小春団治―落語家のち舞踊家。
曾我廼家五郎八―楽しいてしゃあない、ごくどう人生。〔ほか〕
レビューより
24人の芸人の生き様をそれぞれの自伝をもとに紹介している。いかにもの藤山寛美や横山やすしから、マイナーな人まで幅広い、というか著者の好みが色濃く反映されている。プロフィールだと30代後半の著者なので、年齢の割に渋いチョイス。
思い入れたっぷりのザ・評伝という感じじゃなく、芸人さんそれぞれの自伝からの引用文を中心に構成されているところが、新鮮でおもしろい。横山やすしの文体なんて絶対にゴーストライターじゃないなという際物っぽさだし、浪花千栄子(!)の恨みつらみの文章もインパクト大。またサイドストーリーのように岡八郎の章で出てくるオール巨人のかっこよさにも痺れた。やっぱり一昔前の芸人さんはそれぞれに傑出していてかっこいい!
まずコンセプトが良い。
上方芸人の自伝を丁寧に読み取り、実際辿った人生と照らし合わせながら、その綴られた言葉の真意を伝えるという、ありそうでなかった本。
「獲れた、イヤ、獲ったった。芸術祭をいわした。相手は国や、文部省の賞や、
くそったれ、勝ってよかった」(横山やすし)
時に赤裸々に、時に泥臭く、時にうそぶくように綴られる芸人の言葉の生々しさにはドキリとさせられた。女優「浪花千栄子」の章で、20年連れ添った糟糠の妻、千栄子を無情に捨てて愛人に走った二代目渋谷天外。しかしその同じ人物が、「藤山寛美」の章では、借金まみれの寛美を人知れず援助していたエピソードなど、幾重にも奏でられる人間ドラマとして読んでも面白い。
特に力がこもっているのが、ミヤコ蝶々の章だ。ヒロポン中毒、不倫の末の結婚、浮気の苦しみなど、笑わなしゃあないような人生を歩んだ誇り高き女芸人の記録は胸に迫る。