初版帯付完結set 藤崎慎吾 ハイドゥナン ハヤカワ文庫 SF

【詳細】
初版帯付完結set 藤崎慎吾 ハイドゥナン ハヤカワ文庫

ハイドゥナン1巻 2008年5月15日初版 早川書房発行
ハイドゥナン2巻 2008年5月15日初版 早川書房発行
ハイドゥナン3巻 2008年6月15日初版 早川書房発行
ハイドゥナン4巻 2008年6月15日初版 早川書房発行

日本ＳＦ史上最高の科学小説
西暦2032年、未曾有の地殻変動により南西諸島に沈没の危機が迫っていた。領海と海底資源の既得権確保を優先する政府に対し、植物生態学者・南方洋司ら６人の科学者は、地殻変動阻止のため極秘プロジェクトを開始。彼らと共に与那国島を訪れた共感覚を持つ青年・伊波岳志は、島の巫女的存在である後間柚と出会う。彼女は大地の怒りを鎮めるため14番目の御嶽を探していた……

岳志が発見した14番目の御嶽への祈りを通して、大地の炎が琉球を焼き尽くすという神の予言を聞く。水深6000ｍの南西諸島海溝では深海調査艇の武田洋平が、巨大な人工構造物を発見していた。14番目の御嶽との類似を検証する科学者たちの目的は――

南西諸島エリアには政府により急速に観測網が整えられ、リアルタイム三次元音波探査システムが稼働し始めた。だが機器を駆使した科学者たちの警告も空しく、海底噴火によって初の犠牲者が出てしまう。岳志は弟の療養のため石垣島を訪れていたが、南西諸島の地下異変は日ごとに激しさを増していた。そして遂にキンバーライトによる大噴火が始まり――

琉球を救うには柚と岳志の協力が不可欠と、科学者たちは結論した。彼らの案内で、新型の大深度深海掘削船の観測研究施設を訪れた柚と岳志は、琉球の地殻変動の末期的状況を知る。南西諸島が次々と地震と噴火に飲み込まれ、与那国島にまで沈没の危機が迫る中、科学の成果と神への祈りを統合した大計画が、大地の怒りを鎮めるべく動き出す……

藤崎慎吾
1962年東京都生まれ。米メリーランド大学海洋・河口部環境科学専攻修士課程修了。科学雑誌の編集者・記者、映像ソフトプロデューサーなどを経、1999年に長篇クリスタルサイレンスで作家デビュー。同書はベストSF1999国内篇第1位を獲得。新時代の本格SFを担う書き手として期待を集めている

【状態】
経年劣化により焼け、スレは御座いますが、概ね良好です。